殉職した戦友の遺児・アイリスを引き取り、育ててきたマフィアの支配者・アッシャー。芽生えた禁断の愛を封じるため、彼は偽りの女・クロエを抱き、冷徹を装った。
やがてクロエの策略とアッシャーの残酷な加担により、アイリスは自作の愛の歌を奪われ、盗作犯の濡れ衣を着せられてしまう。一夜の過ちで宿した新たな命さえも、アッシャーの嫉妒に満ちた鳥籠のなか、クロエの残虐な凶刃によって奪われ——。
真実を知ったとき、アッシャーの世界は音を立てて崩壊した。しかし、死んだ心に愛は戻らない。
彼女は姿を消し、男は灰へと堕ちた帝国で、一生涯消えぬ後悔を抱き続ける。