深淵へ落ちてから18年――。
行方知れずとなっていたエルフ族の王女が、彼女を育ててくれたドワーフの養父とともに帰還する。
だが、待ち受けていたのは家族の温かな抱擁ではなく、自分の王女の座を奪った偽者を救うための、残酷な拷問だった。
やがて兄の手によって最愛の養父を殺された瞬間、彼女に施されていた封印が砕け散る。
解き放たれたのは、誰にも及ばぬ月光の力。
そして彼女の身に刻まれた聖痕が、真の王位継承者であることを証明する。
恐れおののく家族は跪き、許しを乞う。
しかし、養父の亡骸を抱く真の王女が下した答えは、ただ一つ――「絶対に許さない」。