実家に帰るその日、娘はこっそり母の手に二万を握らせた。
ところが飛行機を降りた直後、婿から一本の電話がかかってくる。
「金を吸い取るつもりか」――義母を罵る、信じがたい言葉だった。
怒りに震えながら、母はようやく悟る。
自分はこれまで全財産を注ぎ、すべてを犠牲にして、娘夫婦のために身を粉にして尽くしてきた。
その果てに待っていたのは、あまりにも残酷な裏切りだったのだ。
怒りと困惑の中、母は一通の契約書を手に、娘を相手取って訴訟を起こす。
裁判所に対し、娘一家の立ち退きを求め、冷たく言い放つ。
「離婚しないなら、もう私を母だと思わないで。」
娘と婿との激しい対立の中で、母は少しずつ“自分自身”を取り戻していく――。